小出裕章が語る、福島の子供の甲状腺機能変化は、小児甲状腺癌の前駆的な症状の調査結果 10/4(2):ざまあみやがれい!

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※2012年12月26日収録

音源、資料、を掲載した後で、文字おこしを掲載します。確認しながら文字おこしを見ると理解が深まります。

音源

資料

(平成23年9月21日)

※上記のPDFから汚染地図を抜粋したものが下記の地図。

yousoosentizu

汚染の主な方向は2方向ある。北西部の方向への汚染の帯と、南部への汚染の帯。

この記事末に資料として報道を掲載していますが、それによると、ヨウ素131の汚染の広がりはセシウムの汚染の広がりと似ているとのこと。つまりセシウム汚染マップを確認しておく必要がある。

なんどもこのブログでも取り上げているセシウム汚染マップはこちら。

15)
ヨウ素汚染とセシウム汚染が似ているというなら、この青い帯の所で子供たちはヨウ素被曝していることになる。

※文字おこし初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。

=====(文字おこし、続き)

水野「えー、次に伺いたいのは子供たちの問題なんです。」

小出「はい」

水野「福島県内の子供、130人を対象にした健康調査が、行われました。で、そうしますとですね。甲状腺の機能に変化が見られるという結果が出てきたんですね。」

小出「はい」

水野「甲状腺ホルモンが基準値を下回るなど、10人の子供たちに甲状腺の機能に変化が見られていたと言うことが分かりました。これは長野県松本市のNPO法人日本チェルノブイリ連帯基金と信州大学病院がした調査なんですが。これについてどんなご感想をお持ちでしょう」

小出「えー……、この……たね蒔きジャーナルでも私たしか聞いて頂いたと思いますが。原子力、福島第一原子力発電所から放射性物質が漏れてきた。で、その中に重要な放射性物質がヨウ素という放射能があったのですが。それは甲状腺に溜まって、甲状腺を被曝させるという、まあ特別な放射性物質です。で、それが、どの時点でどれだけ漏れたかということを、時々刻々まあデータをとって。それがどのように住民を被曝させるかということを計算するための、プログラムがSPEEDIと呼ばれた」

水野「SPEEDIですね……」

小出「はい。プログラムだったのです。んで、それの開発者たちは、多分事故が起きてから一睡もしないで頑張って計算をし続けたと私は思うのですが。えー、その結果は政府によって秘密にされてしまって、半月たってから公表されたのですね、それで、その結果によると、もう広範な地域で子供の甲状腺が500ミリシーベルトを超えて被曝をしていたという、結果になっていました。そのような事になれば、当然のことながらヨウ素剤というのを本来は飲ませなければいけなかった、のですが。なんにもできないまま子供たちが被曝をしてしまった、のです。でその結果多分色々な障害が出てくるだろうなと私は思っていましたけれども。まあ今回、信州大学の皆さんが調査をして、少しずつ実態を、明らかにしてくださっているということだと思います。」

水野「わたくしはですね、もっと何十年経ったときに、もしかしたら子供たちにいろいろな症状が現れるのかも知れない、ということを危惧していたんです。」

小出「はい」

水野「それでこんな早い時期に甲状腺機能に変化が見れるということにショックを覚えているのですが」

小出「はい。私もその、最終的な結果というか、はっきりと見えるのが5年後ぐらいから甲状腺の癌だろうと思って、いました」

水野「子供さんの場合、ですか」

小出「そうです。小児の甲状腺癌が、チェルノブイリの場合もそうですが。5年後ぐらいから顕著に多くなっていました。それが多分福島の子供にも現れてくるだろうなと危惧していましたけれども。えー、お医者さんは、それの甲状腺癌の前駆的な症状というのを調べようという調査を、多分なさったということだと思います。」

水野「ええ。現時点では病気とは言えない状態だと。しかし機能に変化が現れてると、こういう状態なわけですね」

小出「そうですね」

水野「はあ、これ、ただですね。あのー‥これまでのお話からしますと。福島県だけではなく、他の地域、にもこの放射性物質が非常に多く飛んでいる地域があることが分かってきましたよね」

小出「そうですね」

水野「そうすると。福島県内の子供たちだけを調査することで、足りるのかどうなのか。いかがですかねえ」

小出「えー、本当ならばもっと広範にやったほうが、私はいいと思いますけれども。えー、広範にやるということは、もう膨大なその……数の子供たちをですね、調査をしなければならなくなります。もう今や福島県内、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、あるいはまあ東京の一部というようなところまで、いわゆるまあ放射線の管理区域にしなければいけない汚染が生じているということが、次々と分かってきている、わけで。そういう範囲で調査をしようと思うと、子供の調査だけでも膨大な数になるだろうと、思います。本来は私はやるべきだと思うし、やって欲しいと思います。」

平野「んー、先生、その中でですね。あの、避難準備区域の南相馬で11日から小中学校を再開するというような話が出て、1日2時間の戸外のあの、ちょっと、あのー、心配されるんですよね。たとえ2時間でも、今、外に子供たちを出すべきじゃないと思うし。」

小出「はい」

平野「解除そのものもやっぱり、こう、時期尚早だと思いますし」

小出「はい」

平野「この今の、子供たちの症状というのはですね。また、あの、福島の今住んでる子供たちも出る可能性も、また出てきてますよね」

小出「そうですよね。はい。まあ避難準備区域という範囲は、一年間に20ミリシーベルトにはならない、というそういう範囲のところに人々を帰すというように日本の政府が決めたわけで。私としては到底納得できないやり方、だと思います。せめて子どもだけは逃がして欲しいですけれども。まあ親が帰ったときに子供は、帰さないということもまた難しいでしょうし。やはり、ここは政府というか政治がきちっとした対応を取るべきことだと思います。」

平野「はい」

水野「ありがとうございました」

小出「はい」

水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました。」

=====(文字おこし、ここまで)

関連記事:

福島の子供の甲状腺異常を調査し公表したのが、福島県ではなく、長野県であるということの恐ろしさ。

genpatsugayurusarenairiyuu

参考資料は以下の通り。

子供の甲状腺異常の報道と、ヨウ素汚染マップに関する報道の2つです。

=====(引用、ここから)

長野・松本市のNPOなどが福島県の子どもの健康調査 130人中10人の甲状腺機能に変化
10/04 12:17

長野・松本市のNPO(民間非営利団体)と信州大学病院が、福島県の子どもに行った健康調査で、130人中10人の甲状腺機能に変化があったことがわかった。原発事故との関連は、はっきりしないが、経過観察が必要としている。

健康調査をしたのは、松本市のNPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)」と信州大学病院。

7月と8月に、福島県の警戒区域や計画的避難区域から長野県に避難していた生後6カ月から16歳の130人を調査した。

その結果、10人に、甲状腺のホルモンの値が基準値を超えたり、逆に下回るといった変化が見られ、経過観察が必要とされた。

日本チェルノブイリ連帯基金では、福島第1原発事故との関連は、わからないとしている。

人ののどにある甲状腺には、放射性ヨウ素がたまりやすく、子どもの場合、甲状腺がんなどを引き起こすおそれが指摘されている。

引用元:

====(引用、ここまで)

====(引用、ここから)

放射性ヨウ素汚染マップを初公表 セシウムと同じ傾向

東京電力福島第一原発事故によって放出された放射性ヨウ素について、文部科学省は21日、周辺の土壌の汚染マップを初めて公表した。放射性セシウムの汚染では、原発から北西に放射線量の高い地域が広がることが分かっていたが、改めて同じ傾向を示した。

調査は6月から約1カ月間、福島第一原発から100キロ圏内の約2200カ所の土壌を採取し、日本分析センターや東京大などが分析した。ヨウ素は量が半分になる半減期が8日と短い。3カ月たつと約2千分の1に減る計算で、検出できたのは約400カ所だった。

最も濃度が高かったのは20キロ圏内の福島県富岡町の地点で1平方メートルあたり5万5千ベクレルだった。30キロを超えて北西方向に高い地点が広がった。

引用元:

=====(引用ここまで)

 

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