一体、どのような治療法が行われているのでしょうか…
ここでは甲状腺がんの治療法について見てみましょう。
一般的な治療法としては手術がメインとなっているようです。
“甲状腺がんの種類と特徴”でも触れていますが、悪性の強い「未分化がん」では
転移も早いということから切除が一番大事になってくるのでしょう。
では、手術によって切除する場合に、どの部分が該当するのでしょう。
甲状腺というのは喉仏の直下に位置しており、
まさに羽を開いた蝶(チョウ)のような形状をしているのが特徴です。
形的に蝶の羽の部分に当たるところを「葉」といい、仮にがん細胞が左右の「葉」にまで
及んでいる時は全摘出ということになります。
「でも…甲状腺を全摘出しても大丈夫なの?」
はい、お答えしましょう。
まず甲状腺の役割からみると、人間の体にとっては必要不可欠といわれる
甲状腺ホルモンを生成してい臓器となっています。
ということは、甲状腺を全摘出すると大切なホルモンが生成されなくなりますよね。
ですので、手術によって全摘出した場合には、ホルモン剤を服用し続けなければなりません。
幸運にも片方の「葉」だけにがん細胞が留まってくれた場合には、侵された方だけを切除し、
もう一方は温存することになります。
もちろん残した一方の「葉」のみでも甲状腺ホルモンが生成されるので、
全摘出した場合のようにホルモン剤を一生服用することはありません。
他の治療法と見てみると…
化学療法、放射線治療が一般的です。
例えば、手術による全摘出手術を受けた場合には、再発・転移を防ぐための「放射線ヨード」
を使った治療が行われたりします。