甲状腺の病気の治療にヨウ素131が使われています。
治療後に患者さんの放射能被曝の影響がどうなるかを調査して、
高線量で治療したほうが中線量や低線量で治療するよりも
ガンの発生率が低いという報告もあるようです。
それは高線量では細胞が完全に死んでしまったり、
細胞分裂が低下したりするからとの理由のようですね。
これで、高線量のほうが低線量より安全だ、
低線量は高線量より危険だとはなりませんね。
重要なのは、
高線量では甲状腺の細胞が死んでしまうので、
その後に影響の出ようがないのです。
細胞が無くなってしまったのに
その後の影響も何もありません。
低線量でも、細胞は壊滅しないものの
やはり遺伝子を傷つけるから、
その後にがん細胞ができやすくなるのでしょう。
やむにやまれず治療の必要性で
甲状腺細胞を壊さねばならないのなら、
高線量の被曝も許容できるかもしれません。
でも、健康な人が、高線量で細胞を破壊したり、
低線量で遺伝子を傷つけたりする必要はまったくありませんね。
医療被曝の一定程度の許容と
放射能汚染での被曝の拒絶を
両立させる視点を持つことが大切かもしれません。
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