血液検査結果の推移
記号 [単位] /項目 標準値治療開始時投薬開始
23日37日51日TSH [μIU/ml]
0.35~4.94 0.0 0.0 0.0FT3 [pg/ml]
1.7~3.7 4.0 2.7 2.3FT4 [ng/dl]
0.7~1.5 3.0 1.0 0.7 0.5TRAb [IU/l]
0.0~1.0 4.4 - 4.1 -TSAb [%]
0~180 357 - - -Tg-Ab [U/ml]
0~0.3 0.4 - - -TPO-Ab [U/ml]
0~0.3 15.0 - - -AST (GOT) [IU/l]
10~38 27 41 28 37ALT (GPT) [IU/l]
6~38 43 107 61 74体重 [kg] 発病
4ヶ月前比 -5.8 -3.7メルカゾール服用量 (期間:日)
日量 -0-14
6錠15-52
4錠53-
3錠
表中の数字で、青文字は標準値未満(異常低値)、赤文字は標準値超過(異常高値)です。
【FT3,FT4】
どちらもメルカゾールの効果で、かなり低下してきています。特にFT4は標準値より低くなってしまいました。
ここ1週間ほど、足がむくんだり、少し疲れやすかったり、睡眠時間が長くなったりという状態だったのですが、甲状腺ホルモンの低下(甲状腺機能低下症)になっていたのかもしれません。
と、いうことで、本日から 『チラーヂンS錠50 50μg』(甲状腺ホルモン製剤) を1日1/2錠服用することになりました。
メルカゾールで甲状腺ホルモンの生産を抑えながら、足りなくなった甲状腺ホルモンを薬(チラーヂン)で補うという状態で、薬でバランスを取りながらの生活がしばらく続きそうです。
【TSH】
甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、少量ですが分泌が始まりました。
これはFT3,FT4が低下してきたために、脳下垂体が甲状腺ホルモンを増やすために分泌を開始したと考えられます。
私の脳下垂体はちゃんと仕事を忘れずにいてくれたということですね。でも、今はメルカゾールでその働きも抑えられてしまっていますが・・・
【TRAb】
病気の原因物質であるTRAb(TSHレセプター抗体)は、前回の検査値が判りました。
少しだけ下がりましたが、まだ高い値を示していました。
これが正常値に戻るまで、薬を止めることはできません。
たとえFT3,FT4が正常に戻っても、TRAbが高い間は薬を止めると症状が再発してしまいます。
【AST(GOT),ALT(GPT)】
肝機能は依然、少し悪い状態が続いているようですが、これ以上悪くもならないところで踏みとどまっています。
【体重】
甲状腺機能低下のためか、体重増加傾向は継続しています。食欲は発症前に戻りましたが、体重はしばらく増加しそうです。
TRAbの減少が緩やかなため、メルカゾールの服用量は1日4錠(20mg)を継続することになりました。
(が、自己判断で1日3錠に減らしました・・・詳細は後日)
メルカゾールによる治療は、薬で甲状腺ホルモンの生産を抑えて、その間にTRAb等の抗体が少しずつ減っていくのを待つという治療方法のためです。
甲状腺ホルモンの生産を抑えると、なぜTRAbが低下する傾向があるのかについては、まだよく分かっていないようですが、私が思うに、通常以上に活発に活動する甲状腺の細胞を異物と間違えてしまう免疫機構ができあがってしまったため、とりあえず甲状腺の細胞をおとなしくさせる必要があるのではないかなと考えています。