甲状腺癌が転移しやすいのは、骨と肺、そしてリンパ節です。
甲状腺癌がリンパ節に転移した場合は、手術が行われる場合があります。
甲状腺癌に限らず、乳癌や肺癌などでもそうですが、リンパ節転移をきっかけにして、リンパ節を伝って遠隔転移がなされる場合があります。
医師の判断にもよりますが、甲状腺癌がリンパ節に転移した場合は、リンパ節郭清が行われるのが一般的です。
リンパ節郭清というのは、リンパ節の一部もしくは全部を切除することし、悪性腫瘍の転移経路を断つことを目的としています。
ガンが転移するときは大きく分けると、血行性転移とリンパ性転移があります。前者は血液の流れに沿って、後者はリンパ液の流れによって悪性腫瘍を運んでしまいますが、転移したガンは検査などで視覚的に発見できます。
しかし、悪性腫瘍の怖いところは肉眼で確認出来ない微小なガン細胞が生き残っていることが往々にしてあるのです。
検査などでも発見出来ない微小な悪性腫瘍が後に命取りになることは少なくなく、当サイトが再発予防を強調するのはそのためです。
リンパ節郭は転移が疑われる箇所を検査で割り出し、関連するリンパ節を切除してしまいます。
そのことによりリンパ節に存在する悪性腫瘍を取り除くことが出来るとともに、再発予防を行うことが出来るのです。
甲状腺癌のリンパ節転移においても、リンパ節郭清が行われるでしょう。
しかし、このリンパ節郭清は後遺症があることでも知られています。リンパ節を取り除いたことにより水分が行き場を失って溜まってしまうのです。そのため浮腫を引き起こして上腕が腫れ上がると言うことも多々あるのです。
また術後の後遺症として身体的な痛みやだるさも報告されています。首の辺りが押さえつけられているように凝り固まると言ったことがあり、これは患者様の間でも辛い症状として知られているようです。
ちなみに甲状腺癌においてはリンパ節転移は、それほど予後には影響しません。
他のガンはリンパ節転移によって生存率は落ちますが、甲状腺癌はやはり進行はゆっくりです。
遠隔転移の危険性など油断は出来ませんが、辛い症状との向き合い方が主題になってくるでしょう。タグ:
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