今回の集団感染は、インフルエンザワクチンとタミフルのそれぞれの
有効性についての大きな問題提起をしてくれています。
厚生労働省レベルでしっかりしたコメントを出すべきです。
しばらく厚生労働省のHPに注目します。
町田の病院でインフルエンザ集団感染 病院側「原因不明」■入院患者77人と職員24人の計101人がインフルエンザに集団感染し、
高齢の女性患者3人が死亡し男性患者1人が重症ということが明らかと
なった町田市真光寺町の鶴川サナトリウム病院(高齢者の認知症治療
専門病院)。
■都によると、1施設でこれだけの人数がインフルエンザに集団感染した
のは、ここ数年では異例という。
■日野院長自身も13日に陽性反応が出て、2日休んだことを明らかに
した。
平熱に戻ったため出勤したことに「落ち度はない」と話していた。
■職員の91・6%、患者の88・7%がインフルエンザワクチンを
接種していたが、接種した職員や患者の多くも感染したという。
出典 読売新聞社 2009.1.18(一部改変)
版権 読売新聞
<コメント>
■2日休んだだけでは、インフルエンザの他人への感染は阻止できません。
■今回のインフルエンザウイルスがA香港型、Aソ連型、B型のいずれで
あったのか。
少なくとも、A型、B型のいずれであったかは公表してもらいたいもの
です。
(他のニュースではA型と報道)
■高齢者にリレンザを吸入させるのは難しいかも知れませんが、一律タミ
フルだったとすれば
そのことも理解に苦しむことです。
<参考サイト>
NIKKEI NET 2009.1.17
■1月3日、20代の女性職員がインフルエンザに感染していることが確認
され、6日以降、12病棟のうち7病棟の入院患者らに広がった。
■感染した患者は62―100歳。
■インフルエンザ治療薬「タミフル」を投与するなどしたが、100歳、85歳、
77歳の女性患者3人が亡くなった。
■3人のうち、100歳と85歳の2人は認知症で入院していた患者で、インフル
エンザの予防接種を受けていた。
産経ニュース 2009.1.17
■感染した患者77人のうち67人、職員24人のうち21人がインフル
エンザのワクチンを接種していた。
<コメント>
インフルエンザワクチンの有効性については厚労省はコメントする必要
があります。
■7日に病院から町田保健所に連絡が入り、都や同保健所が13、14の
両日立ち入り検査を行った。同保健所の宮本真理子所長は「病院から報告を
受ける7日以前に院内で感染の広がりがあったと聞いた」とし、拡大防止を
指示したと説明。
感染者が多数出たことについては感染者が院内を動き回っていた可能性にも
言及した。
■病院ではウイルスをA型と確認しているが、A型には「ソ連型」と「香港型」
があり、そのどちらかまでを一般医療機関で鑑定することは困難という。
都は今後、詳細な感染経緯を調査するを行う。
<コメント>
都や同保健所は連絡が入ってから1週間たってからの立ち入り検査という
ことになります。
私も、食中毒の患者さんが夜間の診療(保健所にとっては時間外)や週末に
発生した場合、保健所が対応しないことにかねてから疑問を持っていました。
今回も10日(土)、11日(日)、12日(祝)といった事情があった
わけですね。
お役所仕事ののんびりさが伝わってきます。
和歌山の「毒入りカレー事件」の際にも保健所の初期対応のまずさが指摘
されたことを思い出しました。
都によると、町田市保健所が13日に病院へ調査に入ったところ、湿度が
15%しかなく加湿器を使用するよう指示した。
また都が14日に実施した
調査の際には、病室に加湿器はなく湿ったタオルがぶら下がっていた。
一般的にインフルエンザウイルスの繁殖を防ぐには50~60%の湿度が
望ましいとされている。
都は加湿の状況が不十分だったとみて、感染拡大との関係を調査している。
<番外編 その1>
タミフル効かないインフルエンザ、厚労省が研究班設置へ
厚生労働省は16日、インフルエンザで治療薬タミフルの効かない耐性
ウイルスが今季、調べた11都道府県すべてで見つかったと発表した。
集まったAソ連型の検体35株のうち、34株(97%)が耐性だった。
今のところ、今季の流行の主体はA香港型で、ほぼ半数。
昨年流行の中心だったAソ連型は患者全体の3割ほどとされる。
A香港型とB型では耐性ウイルスは確認されておらず、タミフルは効くと
みられる。
また吸入タイプの治療薬リレンザには耐性ウイルスの報告はない。
<番外編 その2>
中外製薬、行政備蓄用タミフルの使用期限延長
中外製薬は平成20年11月12日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の
行政備蓄品について、使用期限を従来の5年から7年間に延長することが厚生
労働省に承認されたと発表した。
新型インフルエンザは流行の時期が不透明なため、期限延長により備蓄に
かかる国や自治体の負担は軽減されることになる。
タミフルは新型インフルエンザ発生時の治療用として国と都道府県が
合計2100万人分、予防用として国が300万人分を備蓄している。2005年度
から国家備蓄を開始したため10年度から順次期限切れとなる分の買い直し
が課題だった。
2年間の延長で期限切れによる廃棄を減らせる。
中外製薬の親会社でタミフルを生産するロシュ(スイス)は、米国など
でも行政備蓄用については使用期限を7年間としている。
中外製薬は使用期限を7年に延長しても薬の品質に問題はないとしている。
<コメント>
今までの使用期限は何だったろうという疑問が残ります。
同じタミフルでありながら、行政備蓄品のみ2年間使用期限が長い。
誰が考えてもおかしなことです。
無診療投薬を固く禁じながら、新型インフルエンザ流行時は電話で症状
のみ聞いて無診療で投薬してよいという指示も出ました。
<番外編 その3>
都によると、町田市保健所が13日に病院へ調査に入ったところ、湿度が
15%しかなく加湿器を使用するよう指示した。
また都が14日に実施した調査の際には、病室に加湿器はなく湿ったタオル
がぶら下がっていた。
一般的にインフルエンザウイルスの繁殖を防ぐには50~60%の湿度が
望ましいとされている。
都は加湿の状況が不十分だったとみて、感染拡大との関係を調査している。
<コメント>
「湿度が15%」・・・驚くべき低い湿度です。
どんな暖房を使っていたのでしょうか。
<超番外編>
ある週刊誌のグラビアで久しぶりにウーパールーパーの写真をみつけました。
昔、大ブレイクしましたね。
アホロートル
遊泳するウーパールーパー
アホロートル(ウーパールーパー)
ダイビング水中写真ログブック
うぱの飼育記録
読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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