2013年がスタートしました。本年もよろしくお願いします。
今回は甲状腺ホルモンについてお話します。
甲状腺ホルモンは物質代謝を促進する重要なホルモンです。
卵胞の成長に重要なホルモンで、高くても低くても不妊の原因
となる可能性があります。
甲状腺機能の異常は2種類に分類されます。
一つは甲状腺機能亢進症です。バセドウ病が代表的であり、
甲状腺機能が亢進することによりホルモンの分泌が増加します。
症状として、のど(甲状腺)の腫れ、動悸、のぼせ、発汗、イライラ、
体重減少、月経異常、手足の震えなどがあります。
もう一つは甲状腺機能低下症です。橋本病が代表的であり、
甲状腺機能が低下して必要なホルモンの分泌が減少します。
症状として、のど(甲状腺)の腫れ、体がだるい、食欲不振、体重増加、
冷え症、むくみ、月経異常などがあります。
甲状腺の異常を発見するためには、脳の下垂体から分泌される
甲状腺刺激ホルモン(TSH)と甲状腺から分泌される甲状腺ホルモン
(FT3、FT4)の血液検査を行います。
採血結果により甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症の時には
甲状腺専門の病院を受診していただきます。
上記のような症状を自覚した場合は医師へご相談ください。
寒い日が続きます。くれぐれもお体を大切にして下さい。