甲状腺ホルモン不応症の患者さんのために  こんな症状が起きる

であっても、全身の代謝はほぼ正常人に近くなることが多いと言われます。血液検査上、甲状腺ホルモンがたくさん分泌されていても、亢進の症状が起きないので、治療の必要はありません。全身で受容がされにくい状態と、下垂体での抑制が利きにくい状態のバランスがとれているからです。
ただし、甲状腺を刺激するTSHが大量に分泌され、たえず甲状腺を刺激しているため、甲状腺の肥大や結節ができていないかの観察が必要になる場合があります。

異常の程度が強くなると、甲状腺ホルモンが多く分泌されても機能しないため、甲状腺機能低下症の症状が見られます。
あるいは部分的に甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症に似た症状が混在することもあります。異常がとても強い患者さんの中には、難聴を来したり、注意力低下といった精神障害を伴うこともあるようです。

下垂体型の場合は、全身では甲状腺機能亢進症の症状があらわれる場合があります。

バセドウ病で見られる眼球突出などの眼病は、甲状腺関連の抗体が引き金であるとされ、通常、これらの抗体が陰性であるでは見られないとされます。

先天性の児童については、注意欠陥性多動性が認められる例が多く報告されています。

※麻酔については、確認中。

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