医療ライターズカフェ

甲状腺の病気について、女性外来のクリニックを取材。とてもすてきな先生にお話を伺った。

そのクリニックでは女性のための検診項目に、どうしても必要なものとして、
自己免疫疾患の検査を入れている。

甲状腺の病気は、甲状腺ホルモン分泌、あるいは甲状腺という臓器そのものに問題があるのではなくて、
自己免疫の病気の結果として、そうした症状が現れるにすぎない、
というその先生の説明は、目からウロコだった。

自己免疫の病気というのは、膠原病、甲状腺異常、クレチン病、リウマチなどだが、
女性には自己免疫の病気がなぜ多いのか、というと、
出産機能を備えていることが原因だ。

おなかに自分以外の別の生命を宿すようにできている女性は、
自分と異物を明確に区別し、自分だけを守る自己免疫の機能が抑制される時期がある。
そうでないと、別の生命(異物)と共存できないからだ。

妊娠や出産、更年期など、女性特有のステージには、自己免疫機能が低下したり亢進したり、
という波が起こっている。
その時期に起こりやすいのが自己免疫の病気なのだ。

だから、甲状腺機能にそれが現れた場合、機能が低下することもあれば亢進することもあるのだ。

確かに、私は産後にバセドウ、更年期に橋本病と、
見事に、もれなく、その現象が現れた、というわけです。

もしも、一般的な健康診断で女性は、乳がんだけでなく、自己免疫疾患の検査も入れてくれたら、
成人女性の8人に1人と言われる甲状腺の病気に気づかず、つらい思いをする女性は減らすことができるのに。
女性の病気、しかも生死に直結しない女性の病気は、軽視されているんですね~。

それにしても、
私の主治医は、こういう説明は一度もしてくれたことがなかったなあ。
たぶん、ほんとのところは、わかってないんだろうなあ。
あの主治医は、人がいいのは確かなんだけど、腕はいまいちだとわかっているんだよね。

ヤッパリ、病院変えようかなあ。

ともかく、次の検診では女性外来で自己免疫の検査もしてもらおうかな、と思いました。
おさいふと相談です。
(実は今日も、お財布忘れて取材に行き、SUICAと、たまたま入っていた小銭で急場をしのぎました)

 

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