マクロマクロビマクロビオティック: 昆布のとりすぎは甲状腺の病気になる!

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寝耳に水のできごとでした。

高校生になったばかりの娘が、学校の健康診断で「甲状腺肥大」でひっかかったのです。

精密検査を受けるようにという指示がありました。

「えーっ!ウソでしょ?!」と思い、娘ののどを見てみると、やはりこころなしか少しぷっくりとふくれているようにも見えます。

今まで大きな病気をしたこともなく、健康に関しては、食事やありとあらゆる面で人一倍気を配って生活してきたのに、そんなことありえない!姿勢が悪いせいで、そう見えるだけでしょ。どうせ何かの間違いだわ、という軽い気持ちで近所の病院へ行き、血液検査と超音波検査を受けました。

ところが1週間後に結果を聞きに行くと、私の予想に反して、血液検査の結果は良くないものでした。


にほんブログ村 料理ブログ マクロビオティックへ 甲状腺は、食物中のヨードを材料にして甲状腺ホルモンを作り血中に分泌している臓器です。

甲状腺ホルモンは体の新陳代謝を促すホルモンで、不足すると甲状腺機能低下症、橋本病などと言われ、新陳代謝が悪くなり、成長障害・全身倦怠感・無気力・寒がり・皮膚乾燥・脱毛・浮腫、などの症状があります。

甲状腺ホルモンが多すぎると甲状腺機能亢進症、バセドウ病などと言われ、新陳代謝が活発になりすぎ、動機や頻脈、汗かき、疲れやすい、イライラする、手や指の震えや軟便・下痢などの症状が出ます。

病院の先生も心配して、有名な甲状腺の専門病院に紹介状を書いてくださいました。

翌日あわてて専門病院へ行き、再度詳しい血液検査と超音波検査を受け、「やはり、少しぷっくり腫れていますね。橋本病の可能性があるかもしれないので調べてみましょう」とおっしゃった先生の言葉に気が重くなりながら帰宅しました。

その後検査結果が出るまで、ネットでいろいろ調べてみると、甲状腺ホルモンを調整する薬や、甲状腺ホルモンを補う薬などを投与すれば、普通の生活を送ることができ、命にかかわることもないので甲状腺の病気になっても心配いらない、というものがほとんどでした。

けれども、納得がいかなかったので、さらに調べていくと、甲状腺ホルモンの薬は牛や豚の甲状腺から作られているものもあり、クロイツフェルト ヤコブ病を引き起こす原因になることがある、と書かれていたり、科学的に作られた薬の場合、副作用で死亡する例もあると書かれているものもありました。

なんだか気が重くなってしまいました。
やはり薬を使わなくても良い健康体でいられることが一番です。

甲状腺の病気は遺伝的な影響が大きいという説もあり、そんな体に産んでしまった私の責任だわ、と落ち込んでしまいました。

1週間後にドキドキしながら結果を聞きに行くと、
「数値が基準より高いものや低いものがありますが、甲状腺の機能が悪くなっている数値は出ていないので、おそらく昆布の摂りすぎによるものだと思われます。昆布を摂るのをやめれば、数値は正常になると思います。腫れは戻らない場合もありますが、たぶん治るでしょう」
と言われました。

安心してドッと肩の力が抜けました。

昆布に含まれるヨードが原因だったんです!


甲状腺とヨードの関係はまだよくわかっていないことが多いのですが、どうやらヨードをたくさん摂ると甲状腺に強い影響を与えてしまい、甲状腺ホルモンを調整する働きがうまくできなくなってしまう様なのです。

1日3mg以上のヨードを摂り続けると甲状腺障害が現れる可能性があるということです。そして、その状態を放置していると重い甲状腺の病気に進んでいってしまうこともあるのです。

ひじき、わかめ、海苔、寒天などにもヨードは含まれていますが、それほど多くはありません。

昆布には極端に多くのヨードが含まれているので、昆布を摂りすぎるとすぐにヨード過剰症になってしまうのです。

昆布ダシにはかなり多くのヨードが含まれているので、毎日昆布ダシのお味噌汁を飲み続けるのはやめたほうがいいそうです。

体質によって、昆布をたくさん摂っても影響のない方もいますが、最近「海草ダイエット」や「昆布健康法」などで、甲状腺の病気になる方が増加しているそうです。

マクロビオティックでは昆布を使うことがとても多く、また最近では手軽だということで、ダシの代わりに昆布茶や昆布粉末を使う方も多いと思います。

どうぞ、昆布の摂りすぎにはお気をつけください。

それから、イソジンのうがい薬もヨードなので気をつけたほうがいいようです。


追記(2009.6.9)
ヨードの1日当たりの必要量 0.1mg
ヨードの1日当たりの許容上限量 3.0mg

食品に含まれるヨード量
昆布だしの味噌汁1杯 3.0~9.0mg
昆布の佃煮2cm角 6枚 3.1mg
ひじき1食分(6g) 0.9mg
わかめの酢の物1食分(5g) 0.5mg
カップ麺、インスタントみそ汁1杯 0.6~5.0mg
うどん用ダシ、なべ用ダシ 0.1~34.0mg/100ml

予想以上にヨードの含有量の多いものがたくさんあり驚きました。
かなり気をつけていないとすぐに許容上限量3mgを超えてしまい、甲状腺障害が出る可能性が高まってしまいます。
市販のそばつゆ、ダシ、インスタント食品の中には非常に多くのヨードが含まれていることがあるので気を付けましょう。
妊婦の方がヨードを過剰に摂取すると、生まれた赤ちゃんが一過性クレチン症や一過性甲状腺機能低下症などの甲状腺障害になるので、特に気を付けてください。


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(昆布のとりすぎは甲状腺の病気になる!)

 

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